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なぜエレベータ広告なのか?

駅前で人を待っている時、あなたはどんな顔をしていますか?
 
おそらく自然だけれど、どこかよそゆきの表情をまとっているのではないでしょうか。
表情筋を弛緩させておきながらも、いつでも笑顔に戻せるような。
パソコンでいうところのスリープモードだということもできるかもしれません。
 
そして、ぼんやりと遠くを見ているでしょう。
 
 
 
もし、30cm前に壁があったらどうでしょう?
そして横にも後ろにも。
視線はどうなりますか?
 
さらに、すぐ後ろに知らない人がいるとしたらどうですか?
気を紛らわせようと何かしたくなるでしょう。
でもスマホをいじくる場所はない。
 
 
そこに何十秒か居続けないといけません。毎日、同じ場所に。
これがエレベーター内の状況です。
 
 
 
ここで、広告の効果について
 
広告の効果=閲覧時間✖️閲覧数✖️閲覧者の興味
 
と表すことができます。
 
そして、例えばテレビCMと比較すると、 
 
閲覧時間:
今は録画してCMを飛ばす人がいることを考えると平均閲覧時間はあまり違いません。
 
閲覧数:
これは視聴率1%の番組でも地上波の全国放送なら17万人ほどが見ている計算になるのに対して、
エレベーター広告はそのエレベーターに限れば(!)、数十人〜数百人しか見ていないでしょう。
この差を1000倍だと見積もることにすると、1000基のエレベーターに広告が出せれば十分戦えることになります。
 
閲覧者の興味:
興味というのは集中力とどれだけターゲティングできているかの積で表すことができます。
 
集中力についてなのですが、エレベーター広告の場合、テレビCMに比べて数十秒間がまるまるその広告を見ることに費やされます。その間に牛乳を取りに行くこともトイレに行くこともできません。
テストの前に現実逃避するために、全く手をつけていなかった他の科目を少し勉強してみたら、思いの外面白くてハマってしまった経験はありませんか?
すなわち、最初に集中してしまえば後は勝手に集中力は高まるばかりなのです。
これを心理学の用語で作業興奮というのですが、何よりもまず最初に集中するのが難しいことはいうまでもありません。
 
しかし、エレベーターの中では
①何をするにも中途半端なゆえの手持ち無沙汰さ
②一緒に居合わせた人との気まずさ
から、いやがおうにも広告に集中が向くことになります。
 
 
ターゲティングについては言うまでもありません。
見ている時間帯からだいたいの視聴者層を判断するしかないテレビCMに対して、
誰がいるかはっきりしているエレベーター広告が優位なのは明白です。
 
 
つまり、時間、興味の点では圧勝しているものの、数で現状では比較できない差をつけられているために、CMは広告の王者として扱われる一方エレベーター広告はまだ普及していないのです。
数で勝てるようにさえなれば、広告の主役の座に立てるのです。ではどうやってその普及させるのかというお話はまた今度。
 
ちなみにこのブログは、友人を待っている間に「自然だけどよそゆきの表情」をまといながら書きました。